時代はいよいよAT・ストック機時代へと突入する。
大花火はメガヒット・ロングヒットを飛ばした名機。
どのパチンコ店、パチスロ店も大花火が中心で、周辺を新台機種で揃えるのが当たり前の時代だった。
そして、田舎である私の住む地域もスロット専門店というものができ始めた。
昔からある老舗地元チェーンのパチンコ店が閉店して別の地元大手チェーンが買収。すぐ隣にそのチェーンの人気店があるのに、何を立てるんだろうと思ったら別ブランドのスロット専門店を立ち上げた。
その隣、もう一つの地域チェーン、そのころはもう衰退しつつあったのだが地元最大手のぱちんこチェーンがスロット専門店を立ち上げた。
どちらの新装開店も行った。
最初の大手チェーンの別ブランドスロット専門店。
私にとっては生まれて初めてのスロット専門店というのもあった。
当時、開店初日は、運がいいのか悪いのかわからないがフォークリフト運転技能講習に出ていて、15時には終わる。
新装開店初日は18時。
3時間も並べば絶対に座れるくらいだったので、並んだ。
18時開店20時閉店の2時間営業。
スピード勝負だ。
だから、初当りが軽い機種を選ぼうと考えていた。
ワードオブライツ。すでに新機種ではない時代だったが、そのころのスロットではBタイプだし、初当りが一番軽い機種の一つだっただろう。
ワードラをとれたことで一安心。
さて、回転。
直前まで電気が落ちていたのだが1分前にすべての台に電気が走る
方々から悲鳴にも取れる声が上がる
【うぉっ!!】【マジか?】【えぇぇつ!!!】
当時は、告知が当たり前の時代で、どんな台でもGOGOランプのような告知ランプがあった。
実に半分。半分くらいの台がすでに告知ランプが光っている。
えっ。?おれは?ワードラは?
光っていた。
これが本当に最後だと思うが、いわゆるモーニングサービスだ。
そんなんなら、別にどの機種でもよかったかなとも思ったが、やはり初当りの軽いワードラに座って正解だったと今でも思っている。
モーニングから、CT、その後閉店までずるずるかかり続けたった2時間だが7万ほど勝った。
その1週間後隣のもう1店舗が開店する。
こちらは、半年ほど前に新装リニューアルをしていたが、この度パチンコ店からスロット専門店に再改装して新装開店だ。
こちらは、CT機は、新台デルソルだ。
こちらははっきり覚えていないがビッグにスーパービッグというのがあり、ビッグで大量獲得できるタイプでその分CTが辛くなっていたんじゃなかったか。
バランスが悪いと思っていたので座らなかった。
たしか、すごい行列で後方に位置してしまったため人気機種には座れず、仕方なくニューパルサーRだったか、ニューパルの後継機(と言っても中身はそのまま)に座った記憶がある。
ド・ノーマルAタイプとは言え新装初日の高設定だ。2箱ほど出したのは覚えている。
2日目は大花火の沖縄バージョン、要は30パイのタイプに座ったのは覚えている。
メダルが大きいので枚数感覚がつかめず、最後にコインを流したら10万くらい勝ってたのは覚えている。
そうして、スロット4号機全盛時代に突入していく。
私自身はこのころ、アステカブームも去り、大花も設定があまり入らない時代で、あまり面白いと思える機種がなかった時代だ。
たまに、地元のぱちんこやなんだけど全く人がいないパチ屋に宝船が入っていて、この宝船が面白くてよく打ちに行っていた。
ARTというのがついていて、実はこのころ、サブ基盤機が登場する直前くらいだと思うけど、ひっそりと、ART機というのがいくつか出ていたんだ。
ただ、ARTというよりRT機で、要はなんかの拍子にRT機能が発動すると、リプレイが当たりまくるのでメダルが減らなくなる。
そうこうしている間にボーナスを引くのでメダルを減らさず、実質連チャンみたいなスロットがぽつぽつとあった。
ただ、RT機はメダルが増えない。CT機はメダルがゴンゴン増えたので、ちょっと物足りなさがあった。
ART機は、RT機能とAT機能がミックスされていて、少しメダルが増えながらRT機能でメダルを減らさず100回転とか回せる機能だった。
だから、100回転くらいまで回したうえでボーナスを引くと、600枚ほどメダルを持ったまま次のボーナスみたいな感じで、3連チャンもすれば1箱カチ盛みたいな。
そんな中で宝船は相性も良くてよく打ってた。
10万くらいの勝ちは結構ザラだった。
このころは全く面白くない台と、ちょっと面白い台が混在している時代で、山佐のタイムクロスなんかは面白そうに見えながらも何の変哲もないAタイプなんだけど、実はストック機能がついてて、フラグを引いてからも通常通り抽選してて、たまにボーナス後1Gでボーナスを引くことがあった。だけど、ノーマルタイプの延長でしかないのでほとんどそんなことはないに等しかったのだが、おそらく山佐はこのストックを拡大解釈してリノやキンパルを作っていくことになるのだろう。
当時の僕は、会社を作ったばかりでパチンコ・スロットにお金を使える余裕などあまりなく、休日は彼女とパルサーTをちょっと打つ程度しかしていなかった。
ある時、地元の全国チェーン店にパルサーが入ったと聞いていってみた。
とんでもないくらい人が入っていてびっくりした。
いったい何が起きてこんなに人が戻ってきたんだ?
と。
当時はまだ感覚的には4号機冬の時代で、大花・アステカで少しは4号機の魅力を出してはいたけども、普段通常は、せいぜいRT機能がついているかARTでちょっと爆発するかくらいの時代だと思っていた。
有人が何人かホールにいて、みんな3万円ほどを一気に両替して、札束を胸ポケットに入れている。
おいおい、何が起きてんだ?
って、友人を捕まえて聞いてみる
3万も両替して何してんだ?そんなに使う台あんの?
って。
【お前、遅れてるなぁ!サバチャンよサバチャン】
3万なんてザラで、当たれば一撃必殺万枚だ。
サバチャンとやらをみんな目指して頑張ってるらしい。
カエルをそろえて喜んでるぼく、パルサーTでプチストックして喜んでいた僕には衝撃の絵だった。
お昼頃様子を見に獣王のシマに行ったら、5箱積んでるやつやら、なんかずっとランプ光ってるやつやらたくさんいた。
ほほーこれ出るんだ。
しかし、空かない。
そうこうしているうちに友人の隣が空いた。すぐに座る。
これ、どうすればいいの?
まあとりあえずは、7をそろえるところからだな。
当時はスペックも何も知らない僕。まさか、BIGが1/430とかっていう激辛スペックと知らずに座った。
なんか右側のドットが騒がしい、マングースがちょろちょろ、シマウマが歩いてる。
友人が、もしかしたらなんか入ってるかもよ?なんて言い始める。
このころから、ドラムはわかりやすく素人でも目押しは簡単な絵柄だ。
とりあえず7を狙ってみる。揃う。
おおぉとりあえずBIG揃った。
外しを教えてもらってBIG終了、400枚くらい軽く出る。
けども、ん?
特段なんかあったわけでもないし、400枚しか出ないし、当時は知らないが実は激辛スペックだし、いったいどこにあんなに出る要素があるのか全く分からない。
やめたろうかと思ってメダルを箱に入れていると、友人からダメだし。
おまえなにやってんの?獣王はボーナス後からが勝負なんだぜ?
ここで外れ引いたらサバチャンだぞ?それやらずに辞めてどうすんだよ?
って言われた。
ハズレって?スロットなんて99%ハズレだろう?何言ってるのか全く分からんw
そうこうしているうちに、またドットが騒がしくなる。
そして、いよいよなんかゾウさんだかキリンだか見たことない動物まで出てきた。
おおぉぉ!!全員集合じゃん!A!!A!!!と、友人が隣で騒ぎ始める。
Aが止まった。
なんだAってw
7と3はなんとなくBIGとREGかなぁくらいで思ってたがAってなんだよwww
意味わかんねー
BETボタンを押す。
SavannahChanceのランプが光ってあの独特の音楽が流れる。
レバーを叩くとプギャーと言いながらダチョウ・7・象のドット絵柄が。
なんだハズレじゃんw
友人:いや違うってw
そのままダチョウ・7・象って押してミッテ
なんだかよくわからないけど押したら15枚出てきた。次。7/7/7おおおっあたり???
いや違うって。777揃えたら15枚出てくるって
あらほんとだ。BIGじゃないのか!えーいくそ!
いやいや、獣王で777で15枚落ちてくそ!って言ってるのオマエだけだぞw
なんて言われた。AT機能初めてやったのだ。
結局そのATは3連くらいで終わってその後は飲まれて終わった。
横の友人はあれよあれよという間に10万ほど出した。
なんじゃこれ。こんなとんでもない機種が登場したんだ。なになに、サミー?ああ、あのアラジン2とかヘビーメタルとかの裏モノメーカね。てことは、この獣王もゴリゴリの裏モノかぁとおもってたら、堂々の表機種で、ATもいわば合法のゲームだった。
そうだ。サブ基盤機の幕開けだった。
サミー系がサミーであることはこのサブ基盤機時代を置いて語れないだろう。
その中でも4枚掛け以来のとんでもない傷ネタ、攻略法として世間を騒がせたのはコピー打法というものだ。
普通、スロットの攻略法とういえば最高の攻略法は恐らくセット打法、BIGなりREGなりというボーナス絵柄のフラグを強制的に立てる攻略法だろう。
そりゃそうだ。最も出玉が多いボーナス絵柄をそろえる以上の攻略法はないはずだった。
しかし、サミー系で発覚したこのコピー打法というのは前の回転時のフラグをコピーする打法だ。
と、いうことは、ボーナス成立時をコピーするのか?
いや違う。基本的にはボーナスフラグはストック機でない以上は複数フラグを持てないからだ。
じゃあ、子役をコピーするのか?たしかに、プラスになる子役をコピーし続けたら儲かるわな。
実際、それに近い話でも合ったのだがサブ基盤機以降、子役フラグというものの考えが一変していたのだ。
獣王に代表されるAT機というのは毎ゲーム、ほとんどのゲームで子役が当選している。15枚役。
ただし、その15枚役は、色であったり押し順であったりがあって、通常時、ナビがない限り偶然一致しない限り払い戻しを受けられない仕組みになっている。これが合法であれだけの爆裂を演出できる基本なのだ。
その昔のスロットはそうではなくて、基本的にはハズレがほとんど。たまに子役フラグに当選してチェリーやプラムがそろう。そして、まれにボーナスフラグを引くことでBIGがそろうというのが一昔前のスロットだ。
だから、子役フラグをコピーしなくても毎回当選しているのだ。
じゃあ何をコピーするのか。
AT機時代でいえばハズレをコピーするのだ。
ハズレはむしろ滅多にひかない役になっていて、純ハズレを引いたときにATの抽選をしているだから、ハズレを引いたらそれ以降はコピー打法でハズレをコピーし続ける。
そうすることでATに当選するわけだ。
これの、最も被害にあったのが猫de小判だろう。猫de小判は、AT発動条件い連続リプレイいわゆるリプ連で、AT発動するのだ。
リプレイはこのころでも、1/7~1/8程度だから、コピーするにしても失敗したところで、1/7でまた引ける。
だから、大きな被害を受ける機種になった。コピー打法が発表されて1日でホールから消えるほどの衝撃だった。
その後は対策された機種を再導入していった。
AT機、サブ基盤機はその爆発力から、コピー打法ができなくなっても機械につながるスロッカスはたくさんいたのだ。
そして、廃人を多数生み出したミリオンゴッドが登場する
もはやゲーム性とかリプレイ外しだとか細かいことなんかどうでもいいという機種の登場だ。
まず最上位のGOD絵柄は1/5000だかの確率。
1日1万回回せればよく回したほうだろうから、確率だけでいえば1日2回くらい引ける圭さんだ。
GODを引いたらまず500GのATに当選。だいたい10万円。
それと、そこまで溜めたATゲーム全開放かなんか。
だから、昨日GODを引いてない台なら、昨日からGOD揃いまでの期間ため込んだATを全開放する。なので、ほとんどの場合GODを引けば万枚というトンデモスペックだ。
通常時はほとんど子役も当たらない機種なので、1万円使うのに10分かかるかどうか。
ほとんど子役が当たらないということは100円で17回とか18回とか。リプレイ分だけみたいな。
ということは、1万円で170~180回、10万円で1800回、途中で個あたりがあってなん連チャン化したとしても、10万円で3000回は回せないだろう。
てことは1日1万回なら30万負ける可能性があるってことだ。
私の友人はゴッドを打つ際は両替は10万円単位でやってるって言ってた。
もうスロットというよりギャンブルボックスだった。
出ない分、出るときは途方もない。
私の地元店舗でも200万出した大学生がいて、翌日大学を辞めてスロプロになるって言って、1か月後に300万負けたとか逸話はいくつもあった。
恐らくゴッドがあまりにもひどいスペックだったので5号機へと向かったと考えている。
このころはサミーの正統サブ基盤AT機が基本的に大流行席巻している時代で、ユニバ(アルゼ)系が唯一の対抗馬の様相で、ユニバ系はとりあえず出す機種出す機種とんでもないハミダシ機種のイメージだった。
サミー系のサラリーマン金太郎は時速5000枚を謳って獣王の次の時代のAT機としてとんでもないスペックで登場した。
私がAT機でまともに勝ったのがサラ金が初めてだったと思う。
よく勝たしてもらった分結構負けもした。
絶対マイナス収支だと思う。
私はGODより、コンチ4のほうがやばいスペックだと今でも思っている。
2万枚は当たり前、5万枚が見える機種として有名で、いやはや当たらない、何もならない、どうしようもないが、一度始まると終わりが見えない、いつまで続くのかわからない、7がそろわないほうがおかしいくらい暴れる機種だった。
あまりの爆裂さ加減に、メーカーもドン引きし始めたころ、獣王などが古くなり次世代AT機の導入が進む。
GODやコンチで規制やら検定取り消し処分やらを受けまくるユニバ系に対して、ぎりぎりのラインでセーフを出し続けるサミー。
ここで、サミーがとどめを刺す1機種を出す。
60万台を超える台数をうりだした北斗の拳(初代)だ。
まずこの機種はCタイプという、後にも先にも北斗くらいしかないだろうCタイプでの登場だった。
簡単に言えばボーナスというものがなく、AT/STのみの機種となっていた。
バトルボーナスと言われるATは、基本的にはレギュラーボーナスのような動きをする。それが連チャンするのだ。
突き詰めると獣王のサバチャン【のみ】の機種だと思えばいい。
獣王やサラ金などはATの契機になるのは基本的にはボーナス後だった。
ボーナス後はとりあえず天国モードに入り、天国モードのうちにレア役を引けばAT抽選そして当選するという仕組みだった。
北斗の拳はボーナスがそもそもない。
ATの契機になるのはチェリーとスイカ(あと純ハズレ)と言われていた。
もっとも熱いのは単チェリー(中段チェリー)で、チェリーを引けば一発AT当選もあり得た。
32ゲーム以内に発動という分かりやすさもあって大人気機種となった。
北斗の拳にはサミー自身もなかなか超える機種は出せず、もちろんほかのメーカーもこれに勝る機種はついに出せなかったといってもいいほどだろう。
ちなみに北斗の62万台出荷に次ぐ台数を出しているのは4号機初代ニューパルサーで23万台。その後に初代押忍番長が20万台を超える出荷台数を記録しているが北斗はやはりとびぬけていて今でもこの記録は抜かれていない。
どこに行ってもスロットコーナーの半分は北斗だった時代もあるのだ。
ちなみにぱちんこはやっぱり今でも黄門ちゃま2だ。38万台。初代海物語で20万台だから黄門ちゃま2の破壊力は北斗のそれと同じくらいのインパクトといってもいいだろう。
歴史的名機北斗の拳以降、やはりどの機種もインパクトに掛けてしまう面があった。
そんな中で登場したのが次世代AT機たちだ。
まったく勝てなかったが多分AT機では最も打ち込んだと思うのが猛獣王だ。
この猛獣王はATが3種類から選べて、ライオン、ゴリラ、ダチョウのモードがあった。
ライオンは回数が固定で10・30・100のどれかが選ばれる。
ゴリラは20G固定だが、それ以上の回数については連チャン回数で決まる。ライオンの100を選ぶタイミングなら5連チャンするといったように。もともと猛獣王はATが連チャンする機種なので内部的に5連チャンを選んだうえでゴリラだと、10連・15連とすることもあった。
ダチョウは確か5Gか10G固定で、最終ゲームごとに当落抽選があって1/2で延長されるみたいなスペックだった気がする。
また、猛獣王が獣王より打ち込んだ理由の一つが天井だ。
獣王時代(初期AT時代)は、天井に到達すると1回ATが走るくらいのスペックだったが、このころのAT機になると、天井で発動するATはヘタをしたら爆裂するスペックをはらみ始めていたのだ。
猛獣王の天井はなかなか面白くて、天井回数到達後はボーナスを引くか、1/256の外れチェリーを引くまで、チェリーフラグが立つたびにAT当選というスペックだった。
私は5度ほど天井サバチャンをやったことがあるが、そこまでボーナスを引かない台だから、やっぱりその後も1000回転くらいボーナスを引かず、20連チャン位サバチャンを引き続けた経験が3度ほど、1度はすぐさまボーナスを引いてAT1回、もう1度は1/256の外れチェリーを6連目に引いたというのがあった。
天井は総じて5000枚くらい出る印象があった。
それに、天国モードへの移行がボーナス以外でも結構あるのが猛獣王というイメージもあったので通常時何気なく座れるAT機なんて、北斗か猛獣王くらいだったと思う。
そしては、私は4号機サブ基盤AT機で一番脳汁を垂らした機種はアラジンAだ。
こちらも一撃5万枚とか謳われた機種だが、そこまで出している人はさすがにあまり見なかったが、連日1万枚は必ず店舗にはいたし、私自身も万枚を複数回達成したのもこのアラジンAと吉宗くらいだ。
アラジンはAT機なのだが、ここまでのAT機のほとんどは、15枚役のアシストなので、純増10枚前後だったものがアラジンAは、シングルボーナスのATということで純増が12枚くらいあった。
たった2枚だと思うだろうが、10枚が12枚は20%増なのだ。
1000回ATを回せば2000枚近くも違ってくるのだ。
だから、万枚達成スピードは異常に早かったし、スーパーアラチャン中のスーパーアラチャンというのがあって、下手をすればAT500とか、1000というのを引くとAT1回で万枚達成なんて言うのもあった。
書くいう私も、3度ほどこのスーパーアラチャン中のスーパーアラチャンを食らったことがあるが、これは絶句する。
アラチャン終了時、アラジンのランプから煙が出てENDって出ているところでBETボタンを押すとピッポッパッポと、AT継続音が鳴る。この時の間合いといい、音楽と言い演出といいもう、脳みそを破壊する要素しかなく、30秒は人間がフリーズすること間違いなしだった。
アラジンAについては、多分相性も良かったのだろう。あまりひどい目に合わなかった記憶も残っている。
さて、そんなこんなでAT時代はアラジンA(その後ほんのちょっとだけマイルドになったアラジンSというのが登場するが)を境に終焉を告げつつあった。
時は少し戻る。
獣王や猫de小判でサブ基盤機、AT機が時代を席巻しつつあった時代、山佐はひっそりと4号機リノを発表する。
このリノのカタログには5ゲーム以内に連チャンするとか、32Gまで熱いとか、連チャンするよっていうことが書かれていた。
いやいや、まずもって、3号機時代、ニイガタ電子のリノが3号機連チャン機にとどめを刺したはずだろ?
それがまた連チャン機になって復活って、なんかのギャグか?と思った。
まだまだ連チャン機=裏モノと思われる時代だったから。
それの抜け道で編み出したのがAT機。まだAT機の全容も解明していないくらいの時代だ。
もちろん、このリノの連チャンについて、どんな仕組みかなんて多分まだだれもよく理解できていない時代だ。
ただ、5G内の連チャンであったり、32G以内、64G、128Gあたりの区切りのゲームまでは熱いらしいということだけはわかる。
とりあえずやってみるか。
ちなみに時代はAT機全盛時代。
ストック機なんて言う考えがまだ全くない時代だ。胡散臭すぎて誰も座らない。
だから、お昼くらいでも全台0回転。
もちろんストックしていない可能性も大いにある(またこのころはストック機黎明期なので内部抽選の確率も通常スペックくらいなのでストックなんてほとんどないはず)が、0回転ということは5~32Gくらいは回し放題だ。
とりあえずは32Gをめどにカニ歩きすることにした。
当時の山佐はよく子役が上がるので1000円で30回転くらいは回せたもんだ。
だから、大体1000円1台といったところで、次々に回していく。
3台もやれば引っかかる。右のドルマークランプが光る。
あれ、かかった。BIG。
ここからが重要。まあ、メダルもあるし、別になくしてもいいから128Gまでは回すつもりで打とうと考える。
5G連チャン、次16G、5G、、、といった具合に連チャンする。
1回や2回なら完全ノーマルスペックでもたまにある。いわゆるジャグ連とか、パル連とか。
しかし、宣言された5G以内が熱いとか、32Gまでは絶対回せとか、それを考えると、やはりこの方よりは異常だ。何かしていないと絶対こうならない。
山佐といえば、スープラやニューパルといった優等生ノーマルタイプの筆頭格だ。
アラジンというネーミングライツはサミーに渡して、もう一方の裏モノ筆頭格のリノのネーミングライツは残したということは、山佐もやはりその素養があったのかと思ったものだ。
しかし、その後分かったことが、サブ基盤を利用したストック機というジャンルでAT機に匹敵するような裏スペックを盛った機種を生み出したのが山佐だったのだ。
要は堂々の合法、当時の基準でいえば何も悪いことはしていない。
それでいて、初代リノをほうふつとさせる爆裂連チャン機を作りだしたのだ。
内部構造を理解しスペックを理解したことで、私は、ストック機に活路を見出したのだ。
これは、【食える】と。確信した。
朝一はリノカニ歩き。かかったらとりあえず64Gまでは回す。
64G回したらいったんコインは流す。
そして、また回していない台をカニ歩き。
これで、だいたい1日3~5台は捕まえられた。
中には連チャンする台もあったので、1巡するまでにだいたい2~3万くらい勝っていた。
そして、次は128Gまで回す。
これで、また3台くらいは捕まえられた。
そうこうしている間にお昼頃には3~5万ほど勝っていた。それで今日のパチスロは終了。
1か月30日やっていれば150万ほどの勝ちだ。
まあ、そこまで毎日はいけなかったが、手取りで30万くらいは稼いでいたと思う。
そして、いよいよ初期ストック機の最大の名機キングパルサーが登場する。
内部スペック的なところでいえばリノとそん色はない。
ただ、内部ストック抽選は、多少甘くなって、ストックは溜まっていく方向になった。
だから、ストックを飛ばしていない限り、ストック切れはほとんど起こさないはずになった。
このキンパルはストック機を世に広めた名機なので、リノのようにカニ歩きできるような空いている台ではなかった。
しかし、リノからキンパルにかけて、私はストック機で食っていたのだ。
キンパルは、128Gまでが熱いと言われていたので、128Gでやめる人がたくさんいた。
しかし、よくテーブルを見ると、256Gまでに当たる確率は設定4で50%以上かなんかで、512Gになると、75%以上がかかるはずだった。
128まで回してある台で256Gまでは、たったの128Gだ。
私はここのゾーンを狙ってよく打っていた。
それだけなのだが、それで負けなかったのだから、正しい攻略法だったのではないかと思う。
私はこのころはまだアラジン(S)を打っていた。
なぜかというと、アラジンと猛獣王についてはどちらかで負けないという日が続いていたから。
負けない以上はほかの機種に手を出す必要もないだろう。
しかも、爆裂AT機だから面白い。
私の友人や先輩はこのころには、もう大量獲得爆裂ストック機の吉宗に胸を焦がしていた。
【ガキーン】は脳汁でまくる。711枚タイプの1G連はやばすぎるといつも言っていた。
実はこのころというのはパチンコ機のほうも革命が起き始めていたころで、初代エヴァンゲリオンやF大ヤマトといった、辛スペックの確変70%タイプという一度かかると止まらないフィーバー機が出始めてきたころだ。
1/495という確率はもはや当たらない、当たれば事故レベルなのだ。
確変が約70%だから、ノーマルあたりをした日にはもう、家に帰って寝ようくらいの勢いだった。
パチンコも大味な爆裂タイプが流行りつつある時代、そして、AT機もどんどん鳴りを潜めていた時代に登場したのが吉宗だ。
吉宗はBIG711枚固定タイプの大量獲得機で、爆裂ストック機だ。
キンパル同様、回転数解除タイプで、ボーナス終了後(0回転目)に次の解除回転数が決まるタイプだ。たしか、196Gまでで30~40%くらい解除され、それ以降は、512,750,960,1200、そして天井といくつかのテーブルグループがあってどれかを選ばれる。
子役解除があって、松解除は滅諦に無い(たしか松子役当選時に1/256だったかの低確率)代わりに解除すればついでに天国モード確定だったと思う。
吉宗のだいご味は1G連で、ボーナスゲーム中に、7を揃えたら1G連確定、711枚に見たらなかった場合見たらなかった枚数分1G連確定、JACゲームで8ゲーム連続俵を当てられたら1G連(たしか、1/2の8乗)と、1G連達成条件がいくつかあった。
また、ボーナスゲームは、殿様、じい、姫の3つあって、殿様は、Chance時に目押しで7を揃えられる、じいは、完全告知で【ガキーン】を聞ける、姫は、完全後告知でボーナスゲーム終了後にカードゲームみたいなもので告知があった。
じいは最初のころは面白くてよく選んでいたが最終的には殿様しか選ばなくなった。
殿様で、七を狙って、ダブルラインで七がそろうと、1G連2回が確定する。これがまた面白くて真剣に狙ったもんだ。
そんな吉宗も相性がよくてよく勝たせてもらった。
正月3が日、おそらくパチンコ店がもっとも出さない締めた3日間、3日間とも吉宗で万枚を出した。
1週間で100万近く勝ったのは僕のキャリアハイだ。
周りの客も僕の後ろを通るたびに【またあいつかよ。。。】といって通り過ぎていくのは忘れられない。
そして、実際は私もこちらのほうが好きでよく打った。
スペックだけでいえば吉宗のほうが圧倒的に上だと思うが、それでもこちらのほうが人気があった。押忍番長だ。
吉宗のあとに登場したA-400タイプのストック機だ。
もうサブ基盤タイプラストくらいだろうか。
4号機で最後に万枚を出したのはこのオス番だった。
711枚タイプの吉宗はどうしてもゲーム間が長くなってしまう。
1000Gハマりなんて普通だった。
オス番は400枚タイプだから、ほとんどの場合1000Gハマるなんてことはなかったし、天井は1280Gだから、吉宗の半分で天井到達イメージもあった。
私の中ではオス番をもって4号機は終わった。
5号機時代に入って、まずはサブ基盤AT機やストック機がなくなり、5号機当初は勝てないくせにハマるし、天井という概念がなくなった5号機はどこまででもハマると考えるようになった。
4号機時代もそうだったが新要件になってすぐというのはメーカーもどう作ればいいかわからないのだろう。
5号機当初は本当に面白くないし、純増10枚とか言っていたものがARTで純増2枚とか1枚とか、、、勝たせる気ないよね?としか思えなかったものだ。
その後、鬼武者や、バジリスク、オス番2、そして、5号機ミリオンゴッドシリーズという、5号機でも万枚の可能性がある機種が続々登場してくるがそれはまだまだ先の話だ。
私は、今でも1990年代のぱちんこ・スロットがもっとも面白かった時代だと思っている。
その中でも、2000年代の4号機、サブ基盤機は突風が吹いたような時代で、いろんな特徴・癖があって面白かった時代の一つだと思う。
もうあのころには戻れないのだろうが、あのころは真剣に雑誌を読み漁ったもんだ。
いつの日か何かであれほど真剣に雑誌を読むような時代が来るのだろうか。