
どのクラブが儲かるのか?
一口馬主クラブ別評価
せっかく出資するのなら、負けたくない!
クラブごとに、勝ち上がり率や、回収見込みを考えてみました。
一口馬主クラブは2025年12月現在で24クラブ(25年開業のBloomingHorseClubを含む)あります。
各クラブは様々な特色があり、出資される方の考え方次第で良いクラブ・悪いクラブというのがあります。
私の出資コンセプトは、投資商品(ファンド)として成立しているのが日本の一口馬主という制度なので、やるからにはできるだけ負けたくない。
トータルプラス収支で運用していきたいと考えています。
今回は収支状況がよくなる否かという視点で考えてみたいと思います。
重点的にチェックしたい
3つの項目
重点的にチェックした項目は3つです。
1
勝ち上がり率
JRA中央競馬で1勝以上できるかどうかの確率。逆の数字は未勝利引退率です。
もっとも重要な指標だと考えています。

2
平均募集額
そのクラブで募集される競走馬の平均募集額です。
中央値ではないため、非常に高額の募集馬がいる場合平均額が上がりますので募集馬ラインナップを見ながら評価しないといけません。

3
平均獲得賞金
クラブ所属募集馬の平均獲得賞金です。
中央値ではなく平均値なので、とんでもなく稼いだ1頭がいると平均額が上がりますので実態は各クラブの詳細を確認しながらじゃないといけません。

この3つの数値を確認していくことで、回収しやすいクラブや、よく聞く馬主名だけど現実的には回収がなかなかできないクラブなどを見つけられると考えています。
ただし、そのクラブの募集馬の状況やなどを勘案しないことにはただ数字がいい・悪いから、ダメだとは言えないので、わかる限りでその事情を探りながら評価したいと思います。
これだけは良い数字を出していないとまずい
勝ち上がり率
勝ち上がり率というのは、勝率とは違います。
JRAの競馬(地方交流戦も含む)で未勝利で引退せず、1勝以上できた馬が1カウントされるのが勝ち上がり率です。
裏を返すと、勝ち上がり率が低いクラブというのは未勝利のまま引退(競馬の世界からの引退のみならず地方競馬への移籍とサラオクに行った馬も含む)する馬の割合が高いということです。
勝ち上がり率はそんなに重要なのか?
私はいろんな数字がある中で、勝ち上がり率が最も大事だと考えています。
どの面から見ても、勝ち上がるか勝ち上がらないか、未勝利引退するかしないかですごく大きな差が出ます。
ごくまれに、2歳未勝利のまま重賞に出走して入着して賞金だけは1000万~2000万と獲得したという馬が現れますが、基本的には例外として考えます。
基本的には上のクラスのレースに出走するためには新馬・未勝利で勝たないと次にステップには進めません
そして、未勝利戦というのは3歳夏で終わります。
最近は少し制度が変わって、未勝利のまま1勝Cへの出走、いわば格上挑戦というものですが、以前までは出れないことはなかったのですが本場開催は出られないとかで非常に限られた番組でしか出走できませんでした。
最近制度が少し変わって未勝利のまま1勝Cへの出走は以前よりもは可能になってきていますが、とはいってもほとんどの場合見3歳秋の時点で未勝利の馬が古馬混合の1勝Cで勝ち負けできることなどほとんどありません。
ケガや調整に遅れて、ほとんどレースの経験がない馬で素質がある馬ならたまに1勝Cで勝ち上がり、1勝Cが初勝利の場合勝って1勝目ですから次も1勝Cに出走できます。
なので、1勝C2連勝ということもたまにありますがよほど運に見放されていた馬が復活するときくらいです。
未勝利戦を勝ち上がりクラスが1勝Cにいる場合は、基本的には1勝Cのレースに出走できます。
1勝Cに上がっていれば、いつ何時でも1勝Cのレースに出走できるわけですから、出るレースがないから引退しますということはなくなります。
牡馬の場合は特にクラブとして引退時期はあらかじめ決まっていませんので、走れる限り走ってくれる場合もあります。
もちろん成績が毎回2桁着順で、出走手当以外持ち帰ってくれないレースが3回も4回も続けば、ファンドという性質上、マイナスがわかっていて現役を続けられないと引退を進められることもありますが、基本的には出るレースはあるという状態です。
勝ち上がることができるかどうかというのは底辺あたりでも非常に重要なのです。
また、未勝利引退する馬はほとんどの場合出走手当を合わせても1000万は稼げません。
そうですよね。
月に1回~2回の出走で、約50万の手当を貰うとしたばあい、1年で20回走れば1000万ですが、多分20回も走れる馬なんていませんから。
せいぜい10回~15回程度ではないかと思います。
そうなると、出走手当だけでは1000万は稼げません。
未勝利引退してしまうような馬ですから、おそらく掲示板も怪しいでしょう。
そうなると、獲得賞金も限りなく0に近く、せいぜい10走して100万とかそんなレベルの可能性が高いですね。
Maxで1000万と想定した場合、現在のクラブ募集馬で回収できる馬などほぼ存在しません。
預託料もありますから、2歳春~3歳夏までの約1年の預託料だけでも1000万近くかかるでしょうし、外厩や放牧地で暮らすための預託料や飼育料もあります。
勝ち上がれない馬ということになると、そもそも獲得賞金が1000万いかなので回収見込みが成り立たないのでお話になりません。
これが、勝ち上がれた、1勝できたとなると話はガラッと変わるわけです。
新馬・未勝利戦で勝つことができたということは少なくとも1勝Cに在籍できるので、その後は出走できるレースは極端に言えば永遠にあると考えてもいいわけです。
なので、相手関係が薄いレースや出走頭数が少ない(5~7頭立てのレース)などを選んで出走すれば入着賞金をコツコツ稼ぐことができるかもしれません。(現クラブでそういうことをしているクラブがあるとは思えませんけども。やはり勝ちを目指して出走してくるケースが多いと思います)
未勝利引退する馬がいた場合そのほとんどは1000万円以下の獲得賞金でファンド解散することになります。
しかし、勝ち上がることができればそこから上は10億、20億と稼ぐ馬も出てきます。
そこまではいわないにしても、勝ち上がった時点で未勝利戦の1着賞金で500万円。内国産馬奨励賞や距離割特別賞などももらえますので、新馬勝ち1戦1勝ならだいたい1000万、新馬未勝利で何度か入着を繰り返したのちに未勝利戦を勝利するような流れなら勝ち上がった時点で1000万~2000万弱くらいまで賞金を稼いでいることも多いです。
ざっくりで現在の一口馬主の募集馬の募集価格の中央値(最頻値)が2500~3500万くらいだと思われますので、勝ち上がることができれば30~50%くらいは回収したことにつながります。
安価な募集馬だった場合勝ち上がった時点で馬代金は回収。その後は預託料と利益ということも多いです。
勝ち上がりと回収の関係だけでいえば、募集価格は2000万円以下の馬なら勝ち上がるかどうかで収益の赤・黒が決まるといってもいいほどかと思います。
募集価格が3000万を超えてくるいわば高額募集馬の場合はなおのこと勝ち上がりが重要です。
勝ち上がってもらえないと1000万も稼げず引退するわけですから、ほぼ必須で勝ち上がってもらわないといけません。
預託料など維持費は年間600~1000万円程度かかってきますから、募集価格が3000万円程度の馬の場合、5000万円は稼がないと収益トントンにはならないと考えるべきです。
5000万円というのは、2年程度で3勝程度して3勝C(準オープン)くらいまでは出世してもらわないと到達しません。
まれに1勝Cで掲示板をコツコツと繰り返して3000~5000万近くを稼ぎ出すような馬もいますがそういう馬主孝行な馬はなかなか巡り合えません。
通常の流れで馬が出世するとしたら、4歳時点で3勝Cくらいじゃないと5000万という賞金は稼げないと思ったほうが良いです。
そのためにもまずは1勝。勝ち上がることができるかどうかが重要なのです。
勝ち上がり率は重要!
30%を超える勝ち上がり率のクラブは?
勝ち上がり率が重要だということはご理解いただけたと思います。では、どのくらいを最低ラインとして考えるべきかということをお伝えします。
JRA日本中央競馬会主催のレースに出走する競走馬の勝ち上がり率は約30%です。逆に言えば未勝利引退率は、70%を超えます。
新馬戦や未勝利戦に出走してきた馬の7割、10頭立てなら3頭は勝ち上がりますが、7頭はこの先も勝てずに引退していきます。
やはりこの勝ち上がるというのがもっとも大きな関門の一つです。
JRA全体が30%なので、この30%を超える勝ち上がり率が最低ラインではないかと思います。
そして、理想を言えば40%を超えるクラブを選びたいですね。
40%を超えるクラブは?
- サンデーサラブレッドクラブ
- キャロットクラブ
- インゼルサラブレッドクラブ
- 社台サラブレッドクラブ
- シルクホースクラブ
- ロードサラブレッドクラブ
- サラブレッドクラブライオン
- DMMバヌーシー
以上の8クラブが勝ち上がり率40%を超えるクラブとなります。
この中で50%を超えるのはサンデー・キャロット・インゼル・社台の4クラブです。
シルクは49.6%で50%には満たなかったのですがほぼ50%ということです。
インゼル・ロード・ライオン・バヌーシーは、いわゆるバイヤー系クラブといわれるクラブで、募集する競走馬はセリや庭先取引で買ってきて募集を行うスタイルです。
社台系の4クラブはいわば牧場系クラブといわれ、自身のグループ牧場で生産したサラブレッドを募集にかけます。
社台は日本の競馬のほとんどを牛耳っているような超大手牧場ですから、その中からいい馬をピックアップしてきますのでもちろん勝ち上がり率は良いわけです。
そこにバイヤー系のクラブが40%を超えて、ほぼ50%近い勝ち上がり率をたたき出しているのは素晴らしいです。
といっても、インゼル・ロード・ライオン・バヌーシーは、買ってくる馬の半分程度(以上)が社台・ノーザンF産の馬なので、結局は社台系の馬が勝ち上がりそれ以外の馬が未勝利ということであるともいえます。
それでも、勝ち上がり率40%以上というのは非常に魅力的です。
10頭に出資すれば4頭は勝ち上がる計算です。
このクラスのクラブ馬の場合、2勝Cが約30%(1勝Cから2勝Cへ出世する確率)、3勝C率が18%程度はありますので、勝ち上がった4頭のうち1頭程度は2勝Cに出世できてそのうち18%程度は3勝Cに出世する感じでしょうか。
毎年5頭程度出資していれば、その5世代でオープン馬が1頭、3勝Cが1~2頭、2勝Cが3頭程度はいる可能性があるということです。
シルクやキャロットだと実際にそんな感じでしょうか。複数頭持っていればいつもオープン馬は1~2頭はいるようなそんな感じです。

